女心の舞台裏      2010

あるがままの自分を受け止めてもらいたい、このままの自分を認めてほしい、愛して欲しい。誰もが望む事ではないでしょうか。互いの良い所も悪い所も含めて、受け止めたい、受け止めてほしいと願っているはず。そのようなパートナーと出会えたならば、運命に感謝し、死が二人を分かつまで深い愛を誓うに違いないでしょう。 しかし、これがそう簡単にはいかないもの。 一瞬にしてそのような気持ちになり、相手を見極められる訳もなく、そこに至るまでには沢山の痛い、切ない、時には馬鹿げた恋のやり取りを繰り返しているはずなのですから。
最近のセミナーでも、女性ヴォーカリストが女性の気持ちを歌ったヒット曲をテキストに、女性の心理を知る試みをしてみました。
例えば、松任谷由実さんの「Destiny」。 振られた女性の気持ちを端的に表していて、例え一度も振られた事の無い女性でさえ、詩の中の主人公の気持ちは痛いほど良く分かるはずです。 振った男にまだ未練があり、必ず見返してやりたい。その為に見た目に磨きをかけて、ダイエットもしたことでしょう。ファションもメイクも隙なく決めて、彼と偶然(を装って)会う時を想定し、「あれ、あいつあんなにいい女だったっけ!」と見直させて余裕の表情、微笑みで「お久しぶり」と言うのだと決めていたに違いないのです。 さて、問題です。この後、彼女の魅力をあらためて見直し、彼がもしアプローチしてきたら、彼女はどのような態度をとるでしょうか? 「彼を振る。」 女性なら殆どの人がこう答えるのではないでしょうか?
充分に魅力的にふるまって、気があるそぶりを見せ彼がすっかりその気になったら、焦らすだけじらして「振る」。 勿論、もっと優しい女性がいるでしょうから、「やったー!」と受け入れる人も当然いるでしょう。 折角手に入れた「彼」ですもの。 これは私の勝手な想像ですし、ただ、私だったらそうするだろうと思うストーリーです。 冷たくされた男に同様の仕打ちをして、プライドを取り戻すだろうと。 綺麗になったのも、都会的なセンスを身につけたのも彼を取り戻す事より、自分のプライドを取り戻すことの方に重心を置いているに違いないと。 「麗しのサブリナ」を見た方なら頷いて下さるでしょうが、如何にオードリー・ヘップバーンがスタイリッシュにイデス・ヘッドとジバンシーの衣装を着こなし、可愛く純真に愛らしく身分違いの恋の逆転ホームランを狙って、切ない女心を演じたとしてもやっている事は結局、デイヴィッド役のウィリアム・ホールデンをその気にさせておいて、兄ライナス役のハンフリー・ボガードと一緒になる訳です。 女は可愛くて残酷。 あっさりと先週まで付き合っていた男の事を忘れることもできるし、その気になれば自分をどこまでも変身させて、優雅に復讐のツールとして見事に使いこなします。 ところが、男性ときたら「女性」が美しくなったのは自分の為だと思いこみ、勝手にその気になって次の展開「深い仲」になることを、想像してにやけるわけです。女性はいつでも、恋のゲームをしかける準備が整っています。 以前にも紹介しましたが、徳永英明さんの「恋をしてゆこう」の「昔の恋を普通に話してまだ僕を、試しているんだね?」(山田ひろし作詞)も、女性の特徴を本当によくあらわしています。元彼との写真をどこかに一枚ぐらいは、取っておくかもしれないし、ディナーのお誘いのメールもわざとらしく見せるかもしれない。女性は皆いじらしくて、可愛く従順なのだと夢見ている男性には酷な話ですが、AKBだろうとあどけない顔をしたタレント、女優、モデル、だろうと小悪魔のテクニックは早くから充分に身につけています。 本人が自覚せずとも。 「どのくらい私を好きなの?誰よりも好き?愛してる?証拠を見せて!」この答えを言わせる為に、あらゆる事(ゲーム)を仕掛けてきます。 それは言葉だったり、態度だったり、道具を使ったり。 厄介なこの女心のエゴイズムを、例え心の中で舌打ちしても大人の男としては余裕を持って立ち向かう包容力がなければ、理解も関係も次の段階へと進めないのです。 むしろ、女性はどれだけあなたに大人としての器量があるのかを図っているのかもしれなません。 嫉妬させたい、その反応が自分への愛と執着の度合いだと感じる女性を、満足させるのに、感心の無い返事や無視は彼女を傷つけるだけ。 ましてや、真剣に怒ったりするのは問題外。 それじゃまるで子供ですから。 そんなときは、大らかに受け止めて「さすがに、君はもてるんだね。当然だね。」「僕にはライバルが一杯いるんだね。負けられないね。」 と、背伸びをしてみること。 でも、それだけじゃあ全然足らないのが、厄介この上ない「女」という生き物。 男性が大人で包容力があればあるほど、更にもっと確かめたくなるのが恋する女心。 だから、この限りのないゲームを出来るだけ早く打ち切る為には、彼女を満足させてしまえばいいのです。 難しいことじゃない。 たった一言最後に付け加えればいいだけの話。 「嫉妬するよ。」 簡単な事です。 嫉妬して欲しいのだから、それを照れずに素直にそのまま口にしてくれれば満足なのです。
嫉妬される=私に恋してる、という方程式なのですから。 女心の裏側は男心とは違い、複雑で迷路のように入り組んでいます。「大丈夫、気にしないで」と言ったら、とても心配しなければいけないし、「分かったわ、あなたの言う通りかもしれないわ。」と言ったら、全く同意していないと踏んだ方がいいわけです。 一筋縄ではいかない女性とのコミュニケーション。 彼女たちの裏側にある言葉をしっかりと読み解かないと、また、痛い目に遭ってしまう訳です。
もっと、知りたかったら是非、次のセミナーでしっかりお教えいたしましょう。 

 

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