鏡の国のワタシ      2011

仲間
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鏡の国のワタシ

私は一体どんな人間なのだろう?この疑問を持ちながら、人は歩き続けているような気がします。
しかしながら、自分自身は自分の目を通してしか見ることが出来ません。 映画「マルコビッチの穴」の様に、他人の頭の中から世の中を見ることが出来れば、またそこには自分が見ている世界とは、別の違う世界が見えてくるでしょうが、実際はそんなことは不可能であるから、ひたすら自分の中で考え、想像し、時には悩む事になります。 これが高まれば自意識過剰になり、この自分への執着と意識に苦しめられる事もあるでしょう。
そこで、少し視点を変えて、自分の眼から少し離れ、鏡に映った姿を眺めてみると、そこには一度たりとも同じ自分がいない事に気付きます。 さらに、視点を広げて自分を他人によって見てみる、つまり、自分以外の人を鏡として見ると、更に意外な「わたし」が見えてくるはずです。 気の合う好きな人、友人からは、自分との共通点を発見して、自身の好きな部分の確認をするかもしれません。 或いは苦手な人、どうしても好きになれない人からは怖れている事、自分の嫌いな部分をハッキリと自覚、確信したりと嫌悪の中に潜む、潜在的な「わたし」の正体を知る事の助けになるかもしれません。 そして、その中には、越えられなかった何らかのトラウマやコンプレックスがあるかもしれないのです。 自分の目からは見えなかったモノを、他人の言動や視線から読み解くパズルや謎解きと言っていいかもしれません。
そして、とても興味深い事に、好き嫌いに関係無く、人は常に会う人、例えば家族、職場の人間、学校のクラスメートなどと意思の疎通を図るために、その人達と似たような仕草、言葉遣いをし始めます。 まるで、物まねをするように。 された方の人間は相手に、好感を持ち、仲間と感じ両者間の意思の疎通は上手く行くようになります。 
さて、あなたの周りにどんな人がいますか? その人達をあなたはどの様に感じているのでしょうか? もし、好きな人ばかりなら、それはとても幸運な事。 でも、尊敬できない、好ましくない人と一日を過ごさなければならないとしたら、少し気をつけて自分の今日一日を振り返ってみては如何でしょうか。 いつの間にかあなたも、その人に似てきていませんか? 愚痴が多くなったり、イライラしたり、人への物言いが乱暴だったり。
環境を変える事はとても難しいでしょう。 でも、付き合う相手は選ぶことが出来ます。 出来る事なら、あなたを映す鏡は、曇が無く、あなたの理想を映し出してくれる「人」である事を祈ります。

 

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