素直      2011

「素直である事」が、まるで神からの贈り物のように思えるようになったのは、最近の事です。   子どもを授かってから子育が、沢山の親として、人間としての学びに溢れている事を知り、その一つに「素直であること」の素晴らしさがありました。 小さな子ども達は時には天使のように「素直」に親の庇護のもとすくすくと育ち、物心ついてからの大半は、恐ろしい程のエネルギーのほとんどを、自分の欲望に「素直」に行動し、意見の主張に費やしていました。 親、特に母親と子どもは戦争と停戦、交渉と和解を繰り返しながらお互いを育てていくようで、その時々には、匙を投げそうになることもしばしばでした。
親にとって素直じゃない、可愛げない我が子に、うんざりさせられたものです。 ところが、その「あまのじゃく」が信じられないくらい素直になる時間がありました。 それは、好きな事をやっている時。 好きな人と一緒にいる時。 この時は例外なく、嘘のように素直に従順に出来るわけです。 例えば習い事のレッスン中の集中や真剣さ、真摯な態度、大好きな友だちや先生といる時の、協調性。 それは、笑ってしまう程あからさまで、驚くほどの素直さでした。 考えてみれば、親への反抗も包み隠さない素直さの表れ。 ちょっと乱暴だけれど、あの反抗の一つ一つは子どもからのプレゼントだったのでしょう。 当時は分からなかったけど、今となればその意味がハッキリと理解できます。 
大人への成長過程で、沢山の傷を負う度に鎧を重ね、素直ではいられなくなってしまう。 攻撃から身を守るように、本来の素直さや、正直さを心の奥底に仕舞い込む。本当の事は誰にも言わないと固く誓って。 だから、「素直」はつくづく宝物だと思えるのです。 その鎧を敢えて脱ぎ棄て、堂々と身一つで立ち上がろうとするその潔さ、恐れを超えた先にある、その強さは、魅力に溢れ、神の贈り物として輝きを増すのでしょう。 
 

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