コメディ      2010

最近立て続けに、ラブコメディをレンタルDVDで観てみました。もともと、コメディは大好きなのですが、結局いつもお気に入りの俳優で選んでしまいます。悲劇より喜劇の方が作り手の立場に立ったら難しいと思うのですが、どうしても映画の価値観としては、シリアスやヒューマンなドラマの方が上、という判断をされているような気がします。アメリカのアカデミーでのプライズも、良質のコメディであっても、中々作品賞を取る事が出来ないのが残念です。
人を笑わせるというのは、とても楽しく知的な行為。言葉や仕草を駆使して、他人を楽しませようとするのは、人間にしかできない非常に価値のある遊びであり、表現であり、時には生き残る知恵ともなります。イタリア映画「ライフイズビューティフル」で描かれている様に、どんな環境の中であっても、希望と笑いがあれば人は生きていこうと、あらゆる知恵と力を生み出すのではないでしょうか。このロベルト・ベニーニ監督、主演の素晴らしい作品は、多くの部門にノミネートされていたにも関わらず、3部門のみでの受賞でしたが、脚本賞を取っても良い映画でした。
さて、今回私が見てみたのは、サンドラ・ブロック「あなたは私のムコになる」ゼタ・ジョーンズの「理想の彼氏」アイラ・フィッシャーの「お買物中毒な私」、キャサリン・ハイグルの「幸せになる為の27のドレス」「男と女の不都合な真実」ケイト・ハドソン「10日間で男を上手にフル方法HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS」です。
それぞれに、似たような設定があったり、これは定石ね、と思うシーンやストーリー展開だったりと勿論並はずれた脚本という訳にはいかないかもしれませんが、出演者が良かったり、交わされる言葉のやりとりが洒落ていて面白かったり、弾けた勢いがあってありえない事も、ロマンチックに楽しめたりと、感想は様々ですがどれもそれなりに楽しめました。 カッコ良く、強い女性たちも魅力的ですが、ユーモアに溢れ笑わせる事を楽しみとしている女の人たちも大好きです。大好きな「クラーク・ゲーブル」が愛妻のキャロル・ロンバードを称して、「ハリウッドには美しい女は沢山いるが、面白い女はめったにお目にかかれない」といって、天真爛漫でコメディセンス抜群の美しい妻を褒め称えていました。ジョークや人を笑わせるのが大好きなキャロルをゲーブルは、死ぬまで愛し忘れる事が出来なかったのでしょう。不幸な事に、ロンバードは飛行機事故で本当に若くしてこの世を去ってしまうのですが、その後のゲーブルにとって最も幸せな時期は、キャロルと過ごした時期だったようです。
それはさておき、もし、誰かを笑わせた経験がおありでしたら、お分かりになると思いますが、人が嬉しそうに、或いは楽しそうに笑ってくれた時ほど、喜びを感じる時はありません。ジョークが受けたり、話を面白がって熱心に聞き入ってくれ、大笑いしてくれたり。相手を笑わせる事が出来たら、8割以上その人との関係は良好に進める事が出来るはずです。
人を笑わすテクニックがあれば、営業も上手く行くでしょうし、頼みごともスムースに進むでしょう。デートの誘いも、断られる可能性はグッと低くなります。
人を笑わせる=リラックスさせ、気持ちを解きほぐし、楽しいムードを作り上げる。これが出来れば、殆どの事は決して厄介で無く、面倒でも無く、楽しみへと変わっていくはずなのです。映画の中に、その大切なヒントがあちこちに隠されているので、アクションやサスペンス、ホラーばかりではなく、時には目先を変えて思いっきりラブコメを楽しんでみてはいかがでしょうか?
案外見逃していた簡単な事に気づくかもしれません。

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