表現する      2010

あなたの夢は何ですか?望みうる最高の状態はどのような状態ですか?理想のあなたは、どんな人?本当に欲しいものは何?本当にしたいことは?何のために?誰の為に?出来るだけ明確に、詳細を書き出してみてください。細部まで想像して、表してみましょう。
これは、25年前に受けたあるセミナーでの質問です。外資系の銀行で働いて、1年程経った頃でしょうか。同僚に誘われて行った、当時流行っていた自己啓発セミナーでした。「自己啓発」などと言うと如何にも怪しげで、何かおかしな事をさせられたり、買わされたり、もしくは危なげな信仰を持たされたりというイメージがありますが、幸いな事に、そこでは本来自分が望んでいる物や状態を探して行くための方法を、ゲームやグループでのワークによって見出すことが目的だったので、高価な何かを買わせられることもなく終了しましたが。ただ、そこでの体験は、私にとってはとても大きく、それまで漠然としていたことが明確になり、何より、受け入れられなかった自分自身を受け入れ、愛せるようになったのは、本当に大きな収穫でした。
私自身もセミナーやアドバイスをする時に、出来るだけ望む状態を明確にして本当になりたい状態、必要なパートナーを見つめていくことを勧めていますが、これが意外に難しいのです。望む事を常に四六時中考えているのであれば、質問に間髪いれずに答えられるでしょうが、夢、望みを明確にするという作業は日常の忙しさの中、隅に追いやられてしまい、クリヤーだったものさえ時にはおぼろに感じ、忘れさられてしまう事さえあります。だから、成功達成法の著書の多くは「文字に表す」「毎日声に出す」「何度も思い浮かべる」事を強く勧めます。何度も言うようですが、それらは日常の中に埋没してしまいがちな物だからでしょう。今直ぐに必要でも、叶えなくてはいけない程切羽詰まっている状態でもないとすると、順番は徐々に後ろに追いやられ、ついにそれは叶えられないまま、命の方が先に尽きてしまう事を成功者や先人の賢者は知っているが故に、何度もこの「確認」と「表現」を説くのでしょう。
表現は、時には自然に、時にはもどかしく、時には沈黙で自分以外の人々に伝えていく大切はコミュニケーションツール。それは、言葉であったり動作であったり、表情であったり、文字であったり。いづれにせよ、自分の思いを充分に伝えていく事の如何に難しいことか。でも、それは自分自身に対して忘れないよう伝え、記憶させる大切な思いでもあるはずです。恐れず表現する事。表してみること、明らかにする事。そこには、知らない自分がいるかもしれません。それは、リスクを引き受けてでも知りたい、新しい自分自身かもしれないのですから。

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