一人の味方と100人の敵      2010    


受験勉強中の我が子と、毎日の駅までの送り迎えの車中いろいろと話合っています。
高校に入ってからの学校や先生方との意見の食い違い、自分の目標や夢の明確化や迷いで随分と悩んだり苦しんだりした1年前。何をすべきかを見つけだすには、何をしたいのかがハッキリと自分の中にイメージでき、更にコミットメントがどのくらい強いものなのかによっても、違ってくるのでしょう。 目的が決まれば、今日、今すべきことが自ずと分かってくる訳ですから。
受験に向けての計画は、随分と遅れをとっているのでかなりハードなタイムテーブルとなったようですが、時々は朝が起きれず1時間遅れで予備校に行ったり、思ったように教科がはかどらず寝る時間が無くなったりと、当然本人の計画通りにはいかない部分が沢山出てきます。モチベーションはしっかりもっていても、心が萎えたりすることだってあるでしょう。どうしても眠さに勝てず、居眠りをしてしまったりと自分との約束を裏切ることも。それだけではなく、他人からのいらぬお節介や、雑音、ネガティブな意見。心を惑わす物事は、至る所ににあるはずです。
それでも、たった一人の味方さえいれば、例え100人の敵が一度に押し寄せてこようと恐れる事は無いのだと、私は考えています。それに関しては、10年以上続けたバレエや水泳の練習、中学受験や挫折から随分といろんな事を学んできた子供も、少ないとはいえ今までの経験上、とても良く理解をしていました。 一人の味方、それは当然「自分自身」。 100人の敵に自分の人生を左右される事は、何とも理不尽この上ない。とはいえ、周りに一切影響されない、評価を気にしない人間は少数でしょう。家族を含め環境、コミュニティ、地域、国に一切とらわれない人を、私の周りで見た事が無いし、私自身も常に揺れ動いてしまう脆い心を、いつも抱えながら何とか日々を過ごしているわけです。
それでも、その脆さ危うさを胸に抱えながらも、どうにか一歩を踏み出すには最終的に自分の中の味方が、ゴーサインをだし、OKと頷いてくれ、応援してくれないとどうにも先へな進めないわけです。それは、逆を言えば100人がOKを出してもたった一人が、イエスを言わなければ何の進展も見込めないという事でもあります。 自分自身に責任を持つ。当たり前の事のようですが、全てを逃げずに真正面から自分に向かい合い自信を持って、その行動に責任を持つ事は非常に勇気がいることですが、人任せにするよりはよっぽど安全なのも事実です。他人に自分の人生のシナリオを書かせる訳にはいかないのですから。
100人を味方につけるも良し、敵に回すも良し。 でも、たった一人の味方を自分の中に持ちづつける事こそ、夢への近道だと思うのです。

 

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